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夏も冬も賞与を!

 ZOZOでは「ARIGATO手当」として、【1年間の総労働時間×30円の賞与支給】ということが大ニュースになっています。みなさんの口座は、賞与には振り込まれたでしょうか? これまで労働契約書には「賞与」の欄に「あり」と書かれていましたが、この数年間、私たちは賞与を受け取ったことはありませんでした。ユニオンとして、今回の賞与支給は一歩前進だと考えます。

 しかし、考えなければならないポイントもあります。賞与とは、給料(賃金)の一部であり、サプライズ的に、バラまきのように支給されるべきものではありません(だからこそ源泉徴収の対象になっています)。私たち労働者としては、きちんとした生活設計ができるよう、夏・冬に定期的な支給があることを望んでいます。今後、組合として、きちんとした「賞与」支給を求めていきたいと考えています。

コロナ禍で最高益

 何よりこの背景には、ZOZOのコロナ禍のなかでの最高益の売り上げがあったからです。ZOZOの売り上げは「商品取扱高・営業利益ともに四半期決算では過去最高実績 営業利益は前期比+74.3%の337億円」(21年2月、日経新聞などのニュースより)と言われています。アパレル業界の倒産を横目に、amazonやZOZOのようなビジネスモデルが儲かっています。「賞与くらい払って当然!」というくらい儲かっています。

エッセンシャル・ワークこそ大事に

今回の賞与の考え方は、今の日本の経済界で流行った「トリクルダウン」という考え方によく似ています。「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富がこぼれ落ち、経済全体が良くなる」というトリクルダウンの考え方では、日本経済は、格差が拡大していく一方でした。

 やはり、「下の労働者におこぼれを与える」という考え方は間違っています。ZOZO新習志野倉庫の職場は、たくさんの契約社員でまわっています。一方、本社勤務の正社員の多くはテレワーク、自宅で仕事をしています。いまコロナ禍の中で、医療・介護など感染リスクの高い「エッセンシャルワーク」が低賃金で待遇が劣悪だということが社会問題になっています。倉庫で働いている労働者こそ、バラ撒きではなく、生活できるよう賃金(賞与)が支払われるべきではないでしょうか。

 ZOZOユニオンでも加入する方が増えています。ユニオンは今後、ユニオンとして、雇用期間の延長(3か月→半年・1年へ)、シフト制度の改善などの交渉も行う予定です。みなさんは、何を望みますか? 気軽にユニオンまで連絡をください☆

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